夜食を食べても太らないためには?

悪循環を逆転するヒント

 

アメリカの研究者が提唱した食生活パターンが夜食症候群(Night Eating Syndrome)です。アメリカは肥満の人が多く、更に肥満者の10~20%が、この夜食症候群に当てはまっているそうで、かつ重度の肥満も多くなっているようです。

 

肥満症の患者になるような人は、当然ながら摂取カロリーも相当多いと思いますが、その中でも、夜の食事で多くを摂取しているという特色から、それが夜食症候群と定義づけられたわけです。

 

調査では、夕食後の摂取カロリーが、一日摂取量の50%に達している人もいるそうで、こういう人は、夜はなかなか眠れない上に、朝起きてからの食事が進まない傾向にあり、結局一食の量が多くなるという状態になりがちです。

 

夜遅くに食べ過ぎになると、朝食抜きになってしまって、食事と食事の間隔が長くなり、食べたエネルギーを溜め込みやすい体質へとなっていきます。そしてこれが肥満の原因と考えられています。

 

更に「BMAL1」というたんぱく質の要因も指摘されています。体内には、夜になると増えるタンパク質が「BMAL1」で、体の中の体内時計を調節する役割があるのですが、これには日内変動があり、午後3時は最も機能が低く、午後10時から午前2時までが高くなります。つまり、午後3時のおやつは太りにくいのですが、午後10時からの夜食は一番太るということになるのです。

 

やはり夜食は肥満の最大の敵かもしれません。そこでまずは、自分の夜食のタイプを分類してみて、それぞれに太りにくい夜食の摂り方を考えてみようというのが計画となります。

 

よくあるのが「無意識に食べ物に手が伸びるタイプ」、「空腹感で眠れないタイプ」、「仕事があって以後も眠れない状況」ということになります。

 


page top